会長ご挨拶
第57回日本化学療法学会総会 会長
東邦大学医学部微生物・感染症学講座 山口惠三

   この度、第57回日本化学療法学会学術講演会を、「時代が求める化学療法学 ―学際化・国際化を目指して―」というテーマで、2009年6月3日(水) より 5日(金)まで、ホテル日航東京で開催する運びになりました。
 近年、様々な抗菌薬耐性菌が次々に出現し臨床上問題となっておりますが、新規抗菌薬の開発はなかなか進んでいないのが現状です。このような状況を打破する意味も含めて今回は、学会初めての試みとして米国微生物学会(American Society for Microbiology)とのJoint Meetingを開催することになりました。さらに、中国、韓国、シンガポールの研究者を交えて各国の薬剤感受性サーベイランスデータに関して議論するプログラムも企画しています。
 また、「創薬物語」と題して、日本発の抗菌薬で世界の標準薬となった抗菌薬誕生の秘話について、それらの開発に携わった方々からご講演をいただきます。本講演では、その時の開発の苦闘とともに最後に勝ち得ることができた開発者としての喜びなどについてお話しいただきます。
 学際企画といたしましては、化学療法や感染症以外の分野で御活躍のオピニオンリーダーの先生方に招請講演や教育講演の中でお話をしていただきます。また、新しい視点での創薬を目指す先生方にお話しいただくシンポジウムも企画しています。
 なお従来通り、抗菌薬適正使用生涯教育セミナー、ICD講習会も併せて開催いたします。また、新企画として学生対象の抗菌薬適正使用セミナーも予定しておりますので奮ってご参加ください。

* 一般演題の募集期間は12月10日〜1月22日までといたします。特に症例検討や熱帯医学(輸入感染症)、副作用に関しては要望演題といたしますので、奮ってご応募ください。本学術講演会は学生・大学院生の参加費は無料といたします。
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